(台北中央社)49人が犠牲になった台湾鉄路管理局(台鉄)の特急タロコ号脱線事故から2日で1年を迎えるのを前に、事故車両2両が3月29日、桃園市の富岡車両基地に仮移設された。死者を追悼するため、周辺にはキキョウ49本が植えられた。
台鉄が1日、報道資料で発表した。仮移設されたのは、破損状況が最も激しかった7両目と8両目の車両。蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)が2月10日、犠牲者遺族の代表と面会した際、2車両を保存することを約束していた。
車両は2027年に完成予定の富岡職員訓練センターと事故教育館が供用開始する際に館内に設置される予定。
事故は昨年4月2日、東部・花蓮県秀林郷のトンネル入り口付近で発生。樹林発台東行き特急タロコ号が斜面から落ちてきた作業車に衝突して脱線し、49人が死亡、200人以上が重軽傷を負った。