(台北中央社)安倍晋三元首相の妻、昭恵さんは21日、北部・新北市の国立台湾図書館で開催中の「デジタル李登輝」特別展を訪問し、人工知能(AI)を用いて再現した李登輝(りとうき)元総統と日本語で言葉を交わし、記念撮影するなどした。参観を終えた昭恵さんは報道陣の取材に対し、「誰もが楽しめて李登輝先生のことがよく分かる」とAI李登輝の出来栄えを称賛し、「AI安倍晋三もぜひ日本でまねできたら」と意欲を示した。
特別展は「PROTOTYPE:ミスター・デモクラシー2.0 デジタル李登輝」と題され、李登輝基金会と政府系シンクタンク資訊工業策進会、台湾図書館が共同で開催した。会期は2027年7月30日まで。
昭恵さんは会場で、スクリーンを通してAI李登輝との対話を体験。安倍晋三の妻であると自己紹介した際にはAIが「安倍昭」までしか拾わなかったため、「あなたは安倍晋三の妻ではありません。なぜなら、安倍晋三の妻は安倍昭恵という名前だから」と返答されるハプニングもあった。
昭恵さんは「AI安倍晋三」の構想について、まだ具体的にはあまり進んでいないとしながらも、「来年の命日(7月8日)に向けて回顧展をしたいと思っている」と明かし、その時には立派なAI安倍晋三をお披露目できるよう励んでいく姿勢を示した。
この日は安倍元首相の誕生日。昭恵さんは同日、台北市内で開かれた「安倍晋三研究センター」の設立大会にも出席した。