(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は4日、蚊が媒介して感染する、チクングニア熱が中国・広東省で流行しているとして、同地に対する感染症渡航情報の警戒レベルを、全3段階中2番目に高い「レベル2」に引き上げた。現地での予防措置強化を求めるとしている。
一部メディアは同日、中国では感染者数が7000人に迫っていると報道。同署は広東省への渡航について、7月下旬にデング熱やチクングニア熱の流行を理由として3番目に高い「レベル1」としていたが、感染拡大を受けてレベルを一段階引き上げた。
同署によると、チクングニア熱に感染した際の潜伏期間は2~12日で、発熱や関節痛などが起き、発疹が出ることもある。同じく蚊が媒介するデング熱と違い、一部の感染者は数週間倦怠感が続き、症状が重い人は、関節の痛みで動けなくなる症状が数週間から数年にわたって続くことがあるという。
同署は流行地域を訪問する場合は、淡い色の長袖の衣服を着用し、虫よけ剤を使用するよう呼びかけている。