(花蓮中央社)昨年4月に起きた台湾東部地震などで不明者の捜索で活躍した東部・花蓮県消防局の災害救助犬、ウィルソンが先月、訓練中に高所から落ちて死んでいたことが分かった。同局では追悼のため、記念碑を設置する方針を示している。
同局の災害救助犬チームは約3年前に結成され、ウィルソンを含む3頭の救助犬が活動していた。
呉兆遠局長によると、ウィルソンは活発で、3頭のうち唯一、最高レベルの認定試験に合格しておらず、休憩時間などを利用して指導役のハンドラーと積極的に訓練を繰り返していた。だが、建物3階で捜索救助訓練中、柵が閉められていなかった場所から飛び出して、死んだという。
同局では財政部(財務省)関務署(関税局)に対し、救助犬候補がいないか問い合わせているとし、小型犬1頭を新たに訓練して現役の大型犬2頭と共にさまざまな状況に対応できる体制を整えたいとしている。