(ニューデリー、台北中央社)チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世は6日、90歳の誕生日を迎えた。インド北部ダラムサラで開かれた祝賀会では、台湾の信者から贈られた「チーム台湾」「113」と書かれた野球帽をかぶり、笑顔を見せた。
SNS(交流サイト)に投稿された映像によると、台湾の宗教団体関係者らは歌で祝福し、野球帽やユニホームなどを手渡した。中華民国国旗を背負った道教の少年神を模したキャラクター「電音三太子」も登場し、ダライ・ラマは手を振って感謝を伝えた。
関係者の1人は8日、中央社の取材に対し、世界とダライ・ラマに自分たちが台湾から来たことを伝えたかったと説明。電音三太子については、台湾文化を見てもらいたかったと語った。帽子の数字は、かつてダライ・ラマが113歳まで生きると発言したことにちなむとした。
6日には頼清徳(らいせいとく)総統もX(旧ツイッター)を通じて誕生日を祝った。生涯にわたる平和と人権への尽力に対して感謝の意を示した。