(基隆中央社)熊本県八代市議会の村川清則議長が14日、北部・基隆市を訪問し、邱佩琳(きゅうはいりん)副市長と面会した。村川議長が今年2月に基隆市内で建設が始まった物流センターに関心を寄せると、邱副市長は、自身が物流センター側との橋渡し役となり、力添えする姿勢を示した。
両市は2018年に友好交流協定を締結するなど、かねてから交流がある。村川氏は市議会の訪問団を率いて訪台した。
村川議長は2016年4月の熊本地震発生後に台湾の人々から多くの支援が寄せられたことや、新型コロナウイルス下で基隆市から数多くのマスクが贈られたことに触れ、感謝の意を表明した。また、県と八代市が巨大な物流拠点の建設を計画していることに言及し、基隆市内に統一グループが建設している「大智通物流センター」に関心を寄せた。
邱副市長は、大智通物流センターには40億台湾元(約176億円)近くが投じられ、完成後には台湾の北部地域における重要な物流拠点になると紹介。もし希望があれば、統一側との橋渡し役を喜んで担うと語った。
市や統一グループによれば、大智通物流センターは地下1階、地上5階、塔屋2階で、2027年第2四半期(4~6月)に供用開始予定。北部・台北、新北、基隆、東部・花蓮などの地域を対象に、電子商取引の物流・配送を担う。