(南投中央社)中部・南投県で23日、山岳事故で計4人の死亡が確認された。事故はいずれも標高3000メートル級の山で発生した。同県政府消防局は、この時期の登山は積雪や凍結で「非常に危険」として注意を呼びかけている。
南投県では23日、玉山主峰と玉山北峰の分岐点付近で行方不明になっていた男女2人の死亡が確認された。約380メートル滑落したとみられている。合歓山西峰と深堀山でもそれぞれ、沢に落ちた男性の遺体が発見された。
合歓山西峰と深堀山で死亡した2人はいずれも単独登山で、予定していた20日までに自宅や山小屋に戻らなかったことから、家族や友人が通報した。
県消防局は、高山地帯ではこのところの積雪により登山道が凍結して滑りやすく、道が分かりづらくなっていると注意喚起し、登山をする際には事前に気象予報を確認し、降雪によるリスクを慎重に見極めるよう呼びかけた。
この他、東部・花蓮県の奇莱北峰でも20日、雪で登山継続が困難となり山小屋に避難していた16人がヘリコプターで救助された。21日には、同じ登山パーティーにいたものの、体調不良でパーティーから途中離脱した男性の遺体が雪の下から見つかっていた。