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台湾・嘉義県、山口県の神社にさい銭箱を奉納 阿里山ヒノキ製

2025/03/23 14:00
防府天満宮に奉納された台湾・阿里山ヒノキ製のさい銭箱=3月22日、山口県防府市(嘉義県政府提供)
防府天満宮に奉納された台湾・阿里山ヒノキ製のさい銭箱=3月22日、山口県防府市(嘉義県政府提供)

(嘉義中央社)山口県防府市の防府天満宮で22日、南部・嘉義県の阿里山のヒノキで作られた新たなさい銭箱をお披露目する式典が行われた。さい銭箱を奉納した同県の翁章梁(おうしょうりょう)県長は式典に出席し、今回の奉納は宗教や文化、工芸、外交の垣根を越えた歴史的な協力で、台日友好の象徴でもあると話した。

嘉義県政府は報道資料を通じ、さい銭箱は各方面の尽力によって入手した合法なヒノキ材を用いて、歴史的建造物の修復を専門とする大工チームが誠心誠意で制作したと説明。防府天満宮から提供された図面を基にし、台湾の伝統的な技法も取り入れたとした。

防府天満宮の公式サイトによれば、さい銭箱は2027年に行われる「御神忌1125年式年大祭」の事業の一環として新調された。同宮は、1952年に焼失した社殿などの再建に阿里山のヒノキが使われた他、台湾の日本統治時代に第11代台湾総督を務めた上山満之進が同宮の氏子であるなど、台湾との関係が深いという。

奉納は、運営するスーパーマーケットで2023年から嘉義県産パイナップルを取り扱う、防府市内に本社を置く「丸久」の田中康男社長が、翁県長と交流があったことで実現した。

式典には翁県長や田中氏に加え、三笠宮家の彬子女王もご参列。村岡嗣政山口県知事や台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の蔡明耀(さいめいよう)副代表らと共にテープカットを行った。

(蔡智明/編集:田中宏樹)

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