(花蓮中央社)東部・花蓮県にある奇莱北峰の東側で、17人の登山パーティーが遭難した。20日には山小屋に避難していた16人がヘリコプターで救助されたが、21日には1人が山中で死亡しているのが見つかった。遭難当時、現場周辺では大陸からの強い寒気団や寒波の影響により雪が降っていた。
17人は15日から20日までの日程で登山していた。花蓮県消防局によると、17日午前、メンバーの1人が心肺停止になったとの通報があったが、天候や視界の悪さ、約30センチの積雪などで救助は難航。19日には、食料が残り1日分しかないとして、ヘリでの救助を要請する通報があったという。
20日になって天候が回復したため、午前9時過ぎに救助用ヘリが出動。16人が複数回に分けて救助された。当初は一部のメンバーが腹痛やめまいなど高山病とみられる症状を訴えていたが、病院に搬送された人はいなかった。心肺停止になったメンバーは21日の捜索で、雪の下から遺体で発見された。
救助されたメンバーの1人は、高山で降雪の可能性があることは出発前に分かっていたと説明。2日目から天候が次第に悪くなり、雨から雪に変わったと語った。