(桃園空港中央社)法務部(法務省)行政執行署桃園分署は2月27日、北部・桃園市の桃園国際空港に放置されていたファーイースタン(遠東)航空の航空機1機を差し押さえた。長期間駐機場を占有していた他、同空港の施設使用料など4394万8548台湾元(約1億9800万円)が未払いになっていたためだと説明している。
ファーイースタン航空は資金繰りが困難となり、2019年12月に運航を停止した。同分署によると、同年11月から着陸料や施設使用料などの支払いが滞っていたという。
差し押さえたのは旧マクドネル・ダグラス(現ボーイング)社が1998年に製造したMD83型機。機体の一部にはひびが入り、着陸装置にはさびが見られる。今後競売にかけられる見通しだが、構造が著しく損傷しており、再び飛行させるには徹底的な検査と修理が必要で費用も高額になるとみられる。また差し押さえの際にもファーイースタン航空の関係者は姿を見せず、料金の未払いに関する説明もなかったとしている。