俳優のダレン・ワン容疑者の自宅を捜索 兵役逃れ図った疑い 約70万円で保釈／台湾

（新北中央社）違法グループに金銭を支払い、偽の病歴を用いて兵役免除を図った疑いで、台湾新北地方検察署（地検）は18日、俳優のダレン・ワン（王大陸）容疑者の自宅を家宅捜索し、地検で取り調べを行った。地検は同日午後、兵役妨害治罪条例違反や文書偽造罪の容疑で、ワン容疑者に保釈金15万台湾元（約70万円）での保釈を命じた。

違法グループは、兵役を免除するための病歴証明の偽造を支援できると宣伝し、徴兵対象の男性に対し、10万～100万元（約46万～464万円）を支払えば協力や指導を行うと勧誘していたとみられる。ワン容疑者はグループに100万元を支払い、内科系疾患の病歴をでっち上げて兵役逃れを画策したという。

ワン容疑者は午後4時ごろに保釈されて検察署から出てきたが、報道陣の問いかけには答えなかった。

地検はワン容疑者の他、9人の徴兵対象者と3人の仲介業者も検察署に連行した。仲介業者3人については口裏合わせや証拠隠滅の恐れがあるとして、19日に台湾新北地方法院（地裁）で勾留を巡る審理が行われる予定。兵役対象者にはそれぞれ住居制限または保釈が命じられた。保釈金の金額は3万～15万元（約14万～70万円）。