(台北中央社)台湾では大陸からの寒気団などの影響で、年明けから気温の低い日が続いている。内政部(内務省)消防署(消防庁)の統計によれば、10日までの10日間に台湾全土で医療機関到着前に内科的要因で心肺停止となった患者は437人に上った。医師は、特に心血管疾患や脳血管疾患、呼吸器疾患の患者は、寒さへの注意が必要だとして対策を呼びかけている。
心肺停止となった患者は10日が最も多く54人だった。この日は中央気象署(気象庁)が13県市に低温特報を発表。北部・新北市石碇区では早朝に7.9度を観測していた。
報道陣の取材に応じた台湾大学病院救急医学部の張維典代理主任は、寒波が到来するか天気が突然大きく変化するだけで、心血管疾患の急な発症が増加すると説明。また急性発作が最も深刻になるのは早朝が多いとし、心血管疾患などのリスクがある人や40歳以上の人は特に気を付けるよう呼びかけた。