(高雄中央社)南部・高雄市の陳其邁(ちんきまい)市長は17日、同市政府を訪問した静岡県沼津市の頼重秀一市長と面会した。両市は観光交流促進協定を締結した。
高雄市が18日に発表した報道資料によれば、両市の縁は高雄市と屏東県の間に架かる下淡水渓鉄橋(高屏渓旧鉄橋)が日本統治時代に沼津市出身の技師、飯田豊二の監督の下で建設されたことにさかのぼる。橋は1913(大正2)年に完成。87年まで鉄道橋として使用され、現在は国定古跡として管理されている。
陳氏は今年の「沼津夏まつり」で台湾に関する企画が行われたことに感謝を表明。下淡水渓鉄橋の歴史に関する展示もあり、高雄と沼津を結ぶ物語を多くの日本人に知ってもらえたことだろうと話した。また今後、両市が連携して観光交流をさらに促進することに期待を寄せた。
頼重氏は、沼津市として高雄との古くからのつながりを重視しているとした上で、今回の訪問や協定締結を通じて、双方の協力をさらに深めていきたいとの考えを示した。