(台南中央社)南部・台南市政府水利局は27日、熊本県地下水保全推進本部の職員が同市を訪問し、市内の再生水プラントを視察したと発表した。黄偉哲(こういてつ)台南市長は、再生水の製造技術が日本側に評価されたと喜びを示している。
水利局によると熊本県の職員は、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が同県に工場を建設したことを受けて訪台。二酸化炭素の削減計画やプラントの運用管理などについて意見交換した。台南市によるハイテク産業の誘致や地域発展の促進を高く評価した他、24キロに達する専用パイプラインで安定的に給水する制御技術に高い関心を示し、交流継続の意向を示したという。
台南市ではハイテク工業用水の再生水プロジェクトを推進しており、来年には3カ所のプラントで1日当たり6.3万トンの再生水を製造する予定。水利局は、ダム運用の柔軟性を向上できるとともに、ハイテク産業の安定性や安全性、持続可能な水利用につなげると説明している。