(高雄中央社)南部・高雄市の高雄科技大学第1キャンパスには、日本語が刻まれた石碑がずらりと並ぶ並木道がある。石碑が立ち並ぶ光景を撮影した動画がSNS上で「墓碑大通り」とのコメント付きで投稿されたことから、注目を集めた。これに対して大学側は19日、石碑は2011年の東日本大震災後に日本人から感謝の気持ちを込めて寄贈されたものだと説明した。
動画は18日、短文投稿サイト「スレッズ」で、同大の学生とみられるアカウントから投稿された。投稿者は「いつもここを通るたびに怖いと思う。墓碑大通り」とつづり、投稿には「本当に墓地なんだ」「下には遺灰が埋められているの?」などのコメントが寄せられた。
同大応用日本語学科の黄愛玲副教授(准教授)は19日、取材に対し、日本語の石碑は2011年の東日本大震災後に、詩歌を通じて台湾からの義援金に対して感謝を示そうと日本の民間から寄贈されたもので、刻まれているのは全て日本の芸術家の作品だと説明した。同大は台湾の科技大学の中で日本語学科の学生が最も多いことから寄贈先に選ばれたという。
同大によれば、石碑の数は286基。12年に同大(当時は高雄第一科技大学)のキャンパス内に設置された。