(花蓮中央社)盛岡市の内館茂市長率いる市民団が8日から10日にかけ、東部・花蓮市を訪問した。両市の友好都市締結5周年を記念したもので、9日には記念植樹が行われた他、花蓮市内の夜市で盛岡山車を運行するパレードが行われた。
盛岡山車が2002年に初めて花蓮市に派遣されたのをきっかけに両市の交流が深まり、19年に友好都市提携を締結した。これまでにも双方の市長らが相互訪問するなどして交流を深めてきた。今年4月の台湾東部沖地震の際には、盛岡市から花蓮市に寄付金が寄せられた。
記念植樹は友好都市の記念碑がある花蓮市内の水牛公園で行われ、ゴヨウマツが植えられた。また市内の百貨店では盛岡市から空輸されたリンゴの販売が行われ、内館市長と魏嘉彦(ぎかげん)花蓮市長がPRした。
パレードでは盛岡山車の運行の他、台湾原住民(先住民)のダンスグループや高校のマーチングバンドによるパフォーマンスも行われ、会場には多くの人々が訪れた。パレードは地震で被害を受けた花蓮の観光振興を願って行われた。
一方、山車のパレードを先導した車両に取り付けられた電光掲示板に、葬儀の際に用いられる文面が表示されるトラブルがあった。イベントの開催を請け負った市内の企業は同日、声明を発表して謝罪。車両は他社から借り受けたものであり、過去の用途について確認を怠っていたとした上で、担当者が電光掲示板の電源を切らなかったのが原因だと説明した。