(台中中央社)中部・台中市の逢甲夜市にある服飾店で29日夕方、コブラ1匹が出没する騒ぎがあった。通報を受けて駆け付けた業者らが店内に粘着板を設置し、コブラは約12時間後に捕獲された。けが人はいなかった。
コブラは開店前に店員が見つけ、店は臨時休業となった。通報を受けた消防局の連絡で現場に駆け付けた台中市政府農業局の委託業者が調べたところ、コブラは衣装棚裏の隙間に隠れていたため、粘着板を設置し、卵でおびき寄せる作戦を実行。30日午前5時過ぎ、粘着板にくっついているのが見つかり、捕獲された。
夜市の管理委員会は、にぎやかな夜市にコブラが出没したことについて「皆が驚いていた」とコメント。近くに畑などはなく、下水道からはい上がってきた可能性があるとの見方を示し、突発的なことだとして買い物客には「心配しないで」と呼びかけた。
農業局によると、今年1~9月に捕獲したヘビは3552匹。最多はシュウダの1014匹で、スジオナメラの764匹、コブラの557匹が続いた。ヘビは暗く湿った環境を好み、散らかった場所に潜みやすいとし、ヘビを寄せ付けないためにも居住環境の整頓や周辺の除草などが大切だとしている。