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中国の貨物船、台湾沖で航行不能に 海巡署が中国人乗組員17人を救助

2024/10/30 13:29
航行不能となった中国の貨物船の乗組員を救助する海巡署の隊員ら(同署提供)
航行不能となった中国の貨物船の乗組員を救助する海巡署の隊員ら(同署提供)

(新北、高雄中央社)台湾北部の海域で29日、中国の貨物船「鈺洲啓航」が航行不能となるトラブルがあり、通報を受けて駆けつけた海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)の巡視艇が中国人乗組員17人全員を救助した。同委の管碧玲(かんへきれい)主任委員(大臣)は同日、フェイスブックに「海巡署は両岸(台湾と中国)人民の幸せをつくり出す部隊であることを証明した」と投稿した。

海巡署などによれば、貨物船は同日午前7時57分、北部・基隆市の基隆港を出港し、中国・福建省の漳州に向かう予定だったが、荷役用の大型クレーン3基を積載していたことや、台風21号による風や海流の影響を受け、北部・新北市野柳岬沖で航行不能となった。その後、陸地に向かって流されたため、いかりを下ろして関係機関に救援を求めた。

だが、海が荒れた影響で救援に向かったタグボートが折り返すなどして作業は難航。夜には風雨が強まったため、貨物船の船長は船体の放棄を決め、午後9時41分までに海巡署の巡視艇が貨物船の乗組員全員を救助した。

管主任委員によると、波の高さは約5メートルあり、作業は困難を極めたという。

今月14日には基隆港で、この貨物船から陸揚げ中だったクレーンが、岸壁に設置されていた別のクレーンと衝突。岸壁のクレーンが倒壊し、地上のコンテナ5個が破損するトラブルが起きている。

(王朝鈺、張已亷/編集:齊藤啓介)

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影片來源:中央社北部地方組
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