(台北中央社)内政部(内務省)警政署(警察庁)刑事警察局や台湾新竹地方検察署(地検)などは15日、北部・新竹で2カ所の大麻栽培工場を摘発し、末端価格約20億台湾元(約92億7000万円)相当の大麻草5659本などを押収したと発表した。一度の摘発で押収された大麻の量としては過去最大規模だとしている。
新竹地検によれば、今年5月、犯罪組織が新竹地区で違法に大麻を栽培し、薬物を製造する工場の情報を刑事警察局が入手した。また新竹市警察局も新竹県内で別の栽培工場を突き止めた。2カ所の工場は同一組織が運営していたことから、複数の捜査チームが共同で主犯格の男や薬物製造グループのメンバー11人を摘発し、大麻草や大麻種子、栽培設備、薬物製造設備などを押収したという。
この日台北市の刑事警察局で開かれた記者会見に出席した行政院(内閣)の林明昕(りんめいきん)政務委員(無任所大臣)は大麻の摘発量について、昨年は大麻468.2キロ、大麻草5896本だったの対し、今年は1~9月だけで大麻1589.44キロ、大麻草9795本となり、明らかに増加していると指摘。警察や検察などは、大麻使用者の摘発や大麻供給ネットワークの取り締まりを強化していると語った。