(台北中央社)台北市内に建設中の複合商業施設「京華広場」を巡る汚職疑惑で、検察は29日、野党・国民党の応暁薇台北市議と、施設の開発を手掛けるコア・パシフィック・グループ(威京総部集団)の沈慶京主席(会長)の勾留を請求した。
京華広場を巡っては、2021年に容積率が当初の560%から840%に大幅に拡大されており、今年5月、告発を受けて台湾台北地方検察署(地検)が捜査を開始。腐敗防止条例に基づき、当時台北市長を務めていた柯文哲(かぶんてつ)民衆党主席(党首)らを捜査対象とし、捜査を進めている。
台北地検と法務部(法務省)廉政署は27日、香港に渡航しようとしていた応氏の身柄を拘束。28日、威京総部集団や台北市議会、応氏の自宅などを家宅捜索し、応氏や沈氏らに対し任意での取り調べを行った。
京華広場は19年に閉業した京華城の跡地での再開発事業で、オフィスや商業施設が入居する予定。22年に着工した。