(台北中央社)強烈台風(台湾基準)台風3号が台湾に接近している。中央災害対策センターによると、南部・高雄市で70代の女性がオートバイで移動中、倒れた街路樹の下敷きになって死亡するなど、午後6時までに台湾全土で1人が死亡、92人がけがをした。台湾電力によれば、午後6時までに26万戸余りが停電し、5万戸余りが依然復旧していないという。
同センターは、各地で局地的な大雨が降るとし、山地では土砂災害、低地では浸水に注意するよう呼びかけている。沿岸部や平野部では風が徐々に強まるとした。また大潮の時期に重なるため、沿岸部の低地などでは冠水への警戒が必要だとした。
同センターの統計では午後6時50分までに倒木の被害が1625件、インフラの被害が586件、建物の損壊が247件あったとしている。
北部・新北市、北東部・宜蘭県、東部・花蓮県、中部・南投県など11県市では安全に避難できるうちに避難を開始する予防的避難が行われた。午後6時までに4018人が避難した。
台湾電力では風雨や道路状況を見ながら復旧作業を急ぐとしている。