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国会改革法案巡り混乱の立法院 周辺道路に大勢の抗議者集まる/台湾

2024/05/22 13:08
立法院周辺に集まる抗議者ら
立法院周辺に集まる抗議者ら

(台北中央社)国会改革法案を巡り、立法院院会(国会本会議)で与野党が衝突するなど混乱が続いている。台北市の立法院庁舎周辺では21日、40以上の民間団体による大規模な抗議集会が行われ、採決の中止や実質的な審議を求める大勢の抗議者が深夜まで詰めかけた。

抗議者は、中国とのサービス貿易取り決めの撤回を求めて学生らが立法院を占拠した2014年の「ひまわり学生運動」の象徴となったヒマワリを持ったり、「(立法の)ブラックボックス化に反対」「話し合いがなければ民主主義はない」などと書かれたプラカードを掲げたりして、人々の声を尊重するよう求めた。

特設ステージ上で発言した男性は、一部の立法委員(国会議員)が現在の立法プロセスは全て合法だと主張しているが、数の暴力であり、劣悪な方法で台湾人を抑えつけていると指摘。少数派の意見を尊重してほしいとし、台湾のために自身の利益ではなく、共同の利益を追求してほしいと語った。

別の抗議者は、立法院に議席を持つ主要3党がいずれも単独過半数に達していないことでバランスが保たれると思っている人が多いとしながらも、ここ数日の状況は議会第1党の国民党と第3党の民衆党が一体となっていると不満を吐露した。

台北大学社会学科の横断幕を持った学生の沈さんは、授業が終わった午後4時過ぎに抗議に駆け付けた。国民党と民衆党はプロセスに従わず審議や会議を進めている他、違憲の疑いがある法案を提出していると強調。憲法の反しないことは与党・民進党を含む3党全てが守らないといけないことだと語った。

民間団体は、24日と28日にも立法院での審議が予定されているとして、再度集結を呼びかけた。

(劉建邦/編集:齊藤啓介)

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