(台北中央社)メーデー(労働節)の1日、労働者団体による集会とデモ行進が台北市で行われた。約5千人(主催者発表)の参加者らが、総統府前から立法院(国会)前まで約1キロの距離を練り歩きながら、賃金引き上げや定年退職後の生活保障の拡充などを訴えた。
参加者は、残業代の割増率引き上げなど、それぞれの要求が書かれたプラカードや横断幕を掲げながら、政府に改善を求めるシュプレヒコールを上げ、行進した。
デモ隊を率いた、全国の企業の労働組合などでつくる団体「全国産業総工会」の江健興理事長は報道陣に対し、物価が高騰していながら、賃上げが行われていないことを指摘。「台湾の給料が低いままであることを望まない」、「(台湾は)過労の島だ」と訴え、政府に解決を求めた。
(中村充孝)