中部・苗栗市水源里で16日、高さ約15メートルの木が突然、倒れて信号機を直撃した。木は道をふさぐようにして倒壊した他、近くの歩道にいた通行人が危うく下敷きになるところだった。強風の影響とみられる。
余文忠苗栗市長によれば、同日午後4時ごろ、同区里長(町内会長に相当)から地域住民を対象にした活動センター周辺に植栽されていたナンヨウスギが突然倒れてしまい、車両の通行に支障をきたしているとの通報があった。樹齢少なくとも50年以上だといい、被害を受けた信号機の柱が傾いてしまった。
苗栗では16~17日、6~8級(やや強い~強いレベル)の風が吹くと予想されており、余氏は木が倒れた原因として「強風の可能性を排除できない」と説明。緊急撤去作業を経て約1時間後に復旧したという。
近くに住むという男性は、歩道で友人と話しているところ、急に木が自分から1メートル離れた所に倒れてきて「ビビってしまった」と驚きを隠せなかった。
同市公所(役所)は、現場付近には同じ高さのナンヨウスギがもう一本あり、再発を防ぐためにも、所有者の同意を得たのち、撤去する方針を示した。
(編集:荘麗玲)