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全盲の元野良猫、地域に保護され新たなスタート 命の授業で“指導助手”務める/台湾

2024/02/22 12:02
小学校での命の授業で“指導助手”の役目を務める猫「ウーロン茶」(郭仁沢さん提供)
小学校での命の授業で“指導助手”の役目を務める猫「ウーロン茶」(郭仁沢さん提供)

(新北中央社)両目が見えない猫「ウーロン茶」が保護団体から北部・新北市小城地区の自治会に引き取られ、地域住民の世話を受けて新たな生活を送っている。猫は、小学校で命の授業が行われる際に“指導助手”の役目を務めている。

小城里の郭仁沢里長(町内会長)によれば、同里の事務所は保護猫の譲渡活動に力を入れており、約2年間で100匹を超える子猫の譲り渡しを仲介した。また、自治会ではもともと別の猫を飼っていたものの、不慮の事故をきっかけに死んでしまったため、新たな看板猫を探していたという。

幼い頃野良猫だったウーロン茶は発見当時、両目とも深刻な感染症にかかっており、保護施設に運び込まれた時には摘出する他ない状況だった。保護施設のSNSでウーロン茶の天性の明るさや勇敢に歩き回る様子を知った郭さんは、実際に猫と対面するとすぐさまファンになり、自治会の2匹目の猫として迎えることを決めた。

現在、一人の女性が猫の「お母さん」となり、世話をしている。引き取られた後は慣れない環境におびえた様子で、寝床から離れたがらなかったというウーロン茶。女性が安全な環境を整えたり、屋外に連れ出したりした甲斐あって、今では少し離れた場所まで行けるようになった。

小城地区では、住民ボランティアが小学校に出向いて命の授業を行っている。郭さんは、目が見えなく遠くに行きたがらないという特性から、ウーロン茶は命の授業に適していると話す。何度も活動に参加したウーロン茶は、小学生との触れ合いを通じてさらに人懐こくなったとし、“指導助手”と呼ぶにふさわしいと語った。

ウーロン茶には命の授業の指導助手の他、もう一つの役割がある。自治会が野良猫を譲渡まで一時的に保護する施設で、子猫のお母さん役を務めているという。

(王鴻国/編集:田中宏樹)

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