(台中中央社)台湾で満18歳以上の男子に義務付けられている兵役の期間が1年間に延長されて以降、延長の対象となる最初の新入義務兵が25日、入隊し、訓練を開始した。
徴兵制が導入されてきた台湾では1990年以降、兵役期間が段階的に短縮され、2018年からは4カ月になっていた。だが22年12月に防衛力強化の必要性などを背景に、今年1月1日から1年間に延長することが発表されていた。1年間の兵役が義務付けられるのは05年1月1日以降に出生した男子。
この日入隊した新入義務兵は670人。全国3カ所の軍事施設に分かれて入営し、8週間の入隊訓練を受ける。台中市の訓練施設では、新入義務兵たちが入隊手続きの一環としてバリカンで頭髪を刈られたり、探知犬の検査を受けたりする様子が見られた。
中央社の取材に応じた新入義務兵の一人は、入隊の知らせを受け取った時は「少し緊張し、気が気でなかった」と吐露。だが施設に到着すると全てが整然としており、上官も先輩から聞いていたほど怖くなく安心したと語った。さらに、服役は中華民国の国民として果たすべき義務であり、期間が1年に延長されたからには喜んで受け入れると意気込んだ。