(ワシントン中央社)米国とカナダのシンクタンク、ケイトー研究所とフレーザー研究所は19日、共同で2023年版「人間の自由度指数」を公表した。世界165カ国・地域中、台湾は前回より順位を2つ上げて世界12位となり、アジア最高位だった。
同指数は2000年から今回を含めて9回公表されている。法の支配や治安と安全、移動、宗教、結社・集会と市民社会、言論と情報、人間関係、政府の規模、法制度と財産権、健全な通貨、国際貿易の自由度、規制など86項目の指標を使い、個人的または経済的自由度を示した。
1位はスイス。2位以下はニュージーランド、デンマーク、アイルランドと続き、5位にはエストニアとスウェーデンが並んだ。日本は16位、韓国は28位、中国は149位。最下位はシリアだった。
報道資料では、新型コロナウイルスの流行後、人間の自由度は著しく悪化し、法の支配、移動、言論、結社・集会、貿易の自由など、多くの分野で自由度が低下したと指摘。20年に6.79ポイントだった自由度の平均指数は21年には6.75ポイントに下落したとの分析結果を示した。
また自由度が最も高かったのは北米や西欧、オセアニアで、最も低かったのは中東や北アフリカ、サハラ砂漠以南のアフリカ、南アジアだったとした。