(台北中央社)台湾を走って一周する旅に出ていたウルトラランナーの関家良一さんが30日、17日ぶりにスタート・ゴール地点の東呉大学(台北市)に戻り、旅を終えた。最後の1キロを妻のかおりさんと手をつないで走った関家さん。ゴールでは到着を待ち構えていた母と抱擁を交わし、涙を流した。
企画を支援した同大によれば、関家さんは世界平和を呼びかけるためにランニングによる台湾一周を計画。今月14日に同大を出発し、1115キロ以上を走り抜いた。
関家さんは、世界各地で多くの戦争が起きているとした上で、今回の企画を通じ、台湾と日本の友好などを示せたと振り返った。また台湾の人々からの支援によって完走できたとし、感謝した。走行中、多くの人が一緒に伴走してくれたことに特に感動を覚えたという。11年前にも同様の企画を行った関家さん。当時と比べると東部のインフラは大きく発展したものの、唯一変わらないのは台湾人の温かさだと話した。