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わなにかかり保護のクマ 約4カ月半の手当て終え野生に返す/台湾

2023/11/16 11:29
野生に返された雄のタイワンツキノワグマ「フンディブ」(林業・自然保育署台東分署提供)
野生に返された雄のタイワンツキノワグマ「フンディブ」(林業・自然保育署台東分署提供)

(台東中央社)今年6月に東部・台東県海端郷でわなにかかって動けなくなり、同郷に住む男性の通報を受けて保護されたタイワンツキノワグマの雄1頭が14日、約4カ月半の手当てを終え、野生に返された。

農業部(農業省)林業・自然保育署台東分署によると、クマは台湾原住民(先住民)族が受け継ぐ「原住民保留地」でわなにかかっていた。見つけたブヌン族の男性の名前にあやかり「フンディブ」と名付けられた。炎症を起こした部分もあったが、医療スタッフの尽力によって回復。体重も9キロ増えた。身体機能も必要な条件を満たしたため、放野が決まったという。

同署自然保育科の林孟怡科長は報道陣の取材に対し、フンディブの年齢は18~22歳で、同署がこれまでに保護した野生のタイワンツキノワグマの最高齢記録となったと説明。放野のためにおりから出された際には、周りを見回した後、力強く前方の森の中に走って行ったと話した。

フンディブには発信器が取り付けられ、人工衛星追跡が可能となっており、14日午後には放野地点から南西に移動したことが表示されたという。今後1年間は位置情報を通じて動向を把握し、集落などに近づいた場合は必要な対応を取り、人とクマの安全を守るとしている。

(盧太城/編集:齊藤啓介)

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