(台南中央社)南部・台南市で16日、日本文化を発信するイベント「2023総爺和風文化祭」が開幕した。会場では広島県の伝統的工芸品の展示や和楽器の演奏が行われ、来場者に魅力を紹介した。
今年で11年目を迎える同イベントは毎年異なる日本の都市をテーマに掲げている。今年は広島県が選ばれた。熊野筆や宮島細工、三次人形など経産相や県によって伝統的工芸品に指定されている12品目計83点が県から出展された。ステージでは同じく伝統的工芸品の福山琴や、神奈川県川崎市を拠点に活動する団体「和太鼓祭音」のパフォーマンスなどが披露された。また会場には、来場者が折り鶴制作を体験できるブースも設けられた。制作された折り鶴は会期終了後に広島県に届けられる。
17日に行われた開幕式には黄偉哲(こういてつ)台南市長や広島県商工労働局の村上隆宣地域経済支援担当部長らが出席。黄市長は、今後も今回のような機会を通じて文化や旅行、教育などより多くの分野でさらに多くの日本の都市と交流を深化させたいと期待を示した。
台南市の総爺芸術文化センターで12月10日まで。期間中は週末を中心に日本文化を紹介する講座や日本にちなんだ物品の販売も行われる。