(台北中央社)衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は25日、日本から輸入された鹿児島県産抹茶パウダーから微量の放射性物質が検出されたと発表した。台湾と日本が設定している基準値は超えていない。同署は輸入業者に対し、積み戻しを勧告したとしている。
抹茶パウダーからは、セシウム137が1キロ当たり0.7ベクレルの濃度で検出された。台湾は飲料と容器入り飲料水について、基準値をセシウム134とセシウム137の合計値で同10ベクレルと定めている。
台湾は2011年の東京電力福島第1原子力発電所事故以降、福島、茨城、栃木、群馬、千葉の5県産食品の輸入を禁じていたが、昨年2月に輸入を再開した。だが5県産食品については放射性物質に関して全ロット検査を実施している他、他県産の食品についても野菜・果実、水産物、海藻類、乳製品、飲料水、乳幼児用食品、茶葉に限って検査を行っている。
日本から輸入された食品から微量の放射性物質が検出されるのは今年に入って2件目。昨年は12件だった。