(台北中央社)南部・台南市でマンゴーが収穫期を迎えた。市政府では移動販売車を導入するなどし、市外への売り込みを強化する予定だ。
市農業局によると、移動販売車では南化区農会(農協)の海外向けの高品質なマンゴーを販売。24日には中部・彰化県に出店した。今後は同・台中市や同・苗栗県、北部の桃園市や台北市、新北市などを巡回しておいしさを届けるという。
また同日には山口県を中心にスーパー、マルキュウを運営する「丸久」の田中康男社長が市政府で黄偉哲(こういてつ)市長と面会。双方は今後の長期的な協力に期待を寄せた。
市によれば、双方は今年3月に業務提携における基本合意書を締結。田中氏は今回、マンゴーの生産地を訪問し、地元の業者らとマンゴーの関連製品や冷凍加工品の輸出について話し合うという。
市では今年の市産マンゴーの生産量を過去最高の8万9千トンと予測。日本や韓国、シンガポールなどで販路を開拓し、台南マンゴーを世界に向けて販売すると意欲を示した。