(高雄中央社)南部・高雄市の高雄高校や高雄女子高校の卒業生を集めた同窓会総会が19日、東京で行われた。同市は台湾人になりたいとの願いを持つ高雄高日本人OBを名誉市民に選び、この日、謝長廷(しゃちょうてい)駐日代表(大使に相当)から男性に証書が手渡された。
同市政府教育局によれば、名誉市民の証書を授与されたのは河野昭さん。河野さんは日本統治時代に高雄で生まれた。今年94歳で、高雄高在学中に終戦を迎え、九州に引き揚げた。帰国後の生活が軌道に乗った後は、台湾人の同級生と手紙で連絡をとったり、台湾の小学校や高校の同窓会に参加したりして台湾人OBと日本人OBの距離を縮めてきた。
名誉市民証書が贈られることを事前に知らされていなかった河野さん。壇上に立つと感極まった様子で目を潤ませていた。
同窓会には台北や高雄、米州、日本各地から120人が集まったという。