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台湾の学術界、ChatGPT活用に議論 台湾大、「利用のルール」明示を教員に呼び掛け

2023/03/13 18:17:25
Unsplashより
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(台北中央社)世界的に注目を集めている対話型の人工知能(AI)「ChatGPT」(チャットGPT)を巡り、台湾の学術界ではさまざまな議論が巻き起こっている。台湾大学は13日、教育への活用における対応策を公表した。教員に対し、授業でのAIの利用に関するルールを明示するよう求めている。

教育分野におけるChatGPTの活用を巡っては、教育部(教育省)が先月23日、各学校や教育団体の代表への聞き取りで得られた共通認識として、「合理的で責任感のある態度で学習の補助として科学技術を活用するよう、学生を指導すべき」との見解を示していた。

台湾大は、生成系AIと人間の協業は将来的に避けられない流れだとし、前向きに向き合い、上手く活用するとの方針を採用すると説明。教員に対し、ChatGPTなどのツールを授業改善のきっかけと見なし、適宜に授業を調整するよう推奨すると同時に、学生に対しては、AIの使用制限を理解すべきだと呼び掛けた。

AIの活用に関しては、学生がAIで自動生成した課題やレポートを提出するのではないかとの懸念が浮上している。台湾大はこれについて(1)AIの利用方法と制限について学生と意思疎通し、授業での利用の原則とルールを明確化する。関連の決まりをシラバス(授業計画)に明記する(2)実習や演習の授業を強化する(3)評価方法を調整する―の3つの面から対策を練るよう教員に提言した。

(陳至中/編集:名切千絵)

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