(台北中央社)台湾では12月1日から屋外でマスクの着用が不要になる。新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターが28日、発表した。
屋外では「マスク常時着用」としていた規定を撤廃する。ただ、年末のカウントダウンなど大規模イベントについては、感染状況を見て判断するとした。
外出する際、公共の交通機関を含む屋内ではマスクの着用を引き続き求める。運動時や撮影時、飲食時など例外として外すことが認められる条件には、歌唱時が新たに加えられた。不特定の相手と社会的距離が保持できない場合にはマスクを着ける必要がある。
また、宴会時のテーブルを回っての乾杯が解禁された。
同センターは、感染状況の落ち着きを考慮したと説明。感染対策と同時に経済や社会の正常な営みを維持する上で、国内の防疫リソースとリスク管理は十分であるとの見解を示した。
一方で、体が弱い人や基礎疾患を抱えている人、発熱、呼吸器症状がある人は、人が密集している場ではマスクを着けるよう呼び掛けた。
入院患者の見舞いに関する制限の緩和も発表された。12月10日以降、毎日、固定された時間帯内で、患者1人につき見舞客2人までの訪問を認める。緊急時などはこれらの制限を受けない。見舞い当日は原則、検査キットで陰性を確認することが求められる。