(台北、ニューヨーク中央社)米国の料理番組「マスターシェフ・ジュニア・USA」で優勝を手にした台湾系米国人の朱如茵(リヤ・チュー)さん。台湾風の料理や、中華と洋風を融合させた料理で審査員を魅了した。憧れの料理人は世界的に知られる台湾人シェフ、アンドレ・チャン(江振誠)氏だという。
8~13歳の少年や少女が腕を競う同番組。朱さんが優勝した回は、新型コロナウイルスの影響で収録から3年たって先週やっと放送を終えた。収録当時、10歳だった朱さんは今夏、14歳の誕生日を迎える。
ニューヨーク近郊で中華料理店を営む両親と共に中央社の取材に応じた朱さん。幼い頃から料理に興味があり、店で餃子を作らせてもらえないかと頼んだが食材に触れることは許されなかったという。7~9歳になって父と共に料理をするようになり、自らインターネット動画も見て学ぶようになった。
コロナ前は毎年、一家そろって夏休みを台湾で過ごしていた。朱さんが必ず行く場所は夜市。焼いたトウモロコシに骨付き肉、ルーロー飯など屋台グルメが大好きだという。
近年は出国できない状況が続いているが、来年、帰省がかなえば、チャン氏が台北で経営する「RAW」に行ってみたいと話す。「彼が作る料理は創意に溢れている。ただの料理ではなく、もはや芸術」と語った。
▽チャン氏「一家を店に招待したい」
チャン氏は27日、中央社の取材に対し、朱さん一家をぜひ店に招待したいと話した。チャン氏は朱さんに「あなたの憧れの料理人になれて非常に光栄です」と言葉を掛け、一家を歓迎する姿勢を示した。