(ジュネーブ中央社)中華民国(台湾)と外交関係のある中米ベリーズとアフリカ南部のエスワティニの保健相は25日、世界保健機関(WHO)総会の開催に合わせてスイス・ジュネーブを訪問した衛生福利部(保健省)の李麗芬(りれいふん)政務次長と面会し、来年も台湾の総会参加後押しに意欲を示した。
エスワティニのリジー・ヌコシ保健相はメディアの取材に対し、台湾との友好関係は1968年から続いていると説明。台湾に対して各分野で感謝しているとし「台湾のWHO総会参加支持は当然のことだ」と語った。
ベリーズのケビン・バーナード保健・健康相は「私は台湾の友人であり、台湾もベリーズの友人だ」とし、今年はオブザーバーとしての参加ができなかったことを悲しく思うと述べた。その上で台湾は新型コロナウイルス禍で見せた公衆衛生の底力や対策に触れ「われわれは台湾の経験から学ぶべきだ」とした。
また「ベリーズは台湾の強力な後ろ盾だ」と強調。次回の総会での台湾の参加実現に期待を寄せた。
李氏を団長とするジュネーブ訪問団は総会に参加した国交樹立国11カ国と交流。李氏はメディアの取材に対し、総会への出席ができなかったことを残念に思うとしながらも、引き続き努力すると意気込んだ。