(台北、台東中央社)労働節(メーデー)に当たる1日、台湾鉄路管理局(台鉄)の労働組合が事実上のストライキを決行した。出勤している運転士は約10人で、運行されるのは臨時列車18本のみ。午前の時点で、台湾高速鉄道(高鉄)やバスターミナルに混雑は見られず、高速道路などでも大規模な渋滞は発生していないという。
この日の大規模運休への対応のため設立された「台鉄対応センター」によれば、台湾全土の駅の秩序は保たれている。臨時列車や代替輸送のためのバスは、予定通りスムーズに運行されている。高鉄の運行にも問題はなく、午前の時点で増発は行われていないという。
事実上のストは、台鉄の法人化を目指す改革案への抗議が目的。この日、東部・台東駅で代替輸送の状況を視察した王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は、台鉄をより良くしたいという目標は労組と一致しているとした上で、今後は意思疎通に全力を注ぐとした。