(東京中央社)「台湾は日本人がつくった 大和魂への『恩』 中華思想への『怨』」や「台湾は日本の植民地ではなかった」などの著作で知られる台湾出身の作家、黄文雄さんが、7月に亡くなっていたことが分かった。85歳。政治団体、台湾独立建国連盟の陳重光主席が26日、フェイスブックで明らかにした。
陳主席は、黄さんの家族からの話として、すでに葬儀を済ませたと伝えた。近年は病気で療養していたとしている。
黄さんは日本統治時代の1938(昭和13)年、南部・高雄生まれ。小学校で日本の教育を受け、69年に早稲田大学第一商学部を卒業。71年には明治大学の大学院で修士課程を修了した。
64年に在日台湾人による政治団体「台湾青年会」に加入し、66年には在日台湾学生連誼会が創刊した機関紙「台生報」の編集を務めた。また台湾独立建国連盟日本本部委員長、拓殖大学日本文化研究所の客員教授などを歴任した。