(エズルウィニ中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は台湾時間2日から、中華民国(台湾)と外交関係を持つアフリカ南部のエスワティニ(旧スワジランド)を訪問している。当初は先月下旬に外遊を行う予定だったが、中国の圧力により、一部の国が飛行許可を取り消したため、出発を見合わせていた。現地在住の僑務委員、劉書凱氏は4日までに中央社に対し「エスワティニ国王が頼総統のために専用機を派遣し、頼総統をもてなした」と明らかにし、「エスワティニが台湾を強く支持していることが見て取れる」と述べた。
エスワティニは中華民国がアフリカで国交を有する唯一の国。頼総統は当初、先月22日からエスワティニを訪問し、国王ムスワティ3世の即位40周年と58歳の誕生日を記念する式典に出席する予定だった。だが、中国の圧力を背景に、専用機が上空を通過するセーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が、事前の予告もないまま、理由なく専用機の飛行許可を取り消した。これにより、総統府は出発前夜、外遊の見合わせを発表していた。
劉氏によれば、先月の訪問が取りやめを余儀なくされた際には、現地の台湾系華僑やエスワティニの官僚、人々などは非常に落胆していたという。劉氏は、先月の来訪取りやめ後に開かれた外国来賓のレセプションで頼総統によるビデオメッセージが流されると、その場にいたエスワティニの参加者が劉氏のもとにやって来て、励ましの言葉をかけられたと明かした。今回の訪問は極秘で行われたため、多くの現地華僑は出迎えに来られなかったものの、エスワティニが台湾という友人を重視していることが感じ取れたと語った。
エスワティニには100人余りの台湾系華僑がいるという。