(台北中央社)国軍が実施する大規模軍事演習「漢光42号」のうち、コンピューターを利用した図上演習が11日、始まった。14日間にわたって行われる。国軍は、演習には中国軍が取り得る行動を全て組み込むと説明している。
今年の図上演習では、指揮系統の分散化や軍事行動の権限付与、バックアップ、共通作戦状況図、後方支援、政府各部門間の連携、軍民統合に焦点を当てる。また、米軍の経験を参考に、指示を受けた者が任務内容を改めて指揮官に報告し、双方の理解が一致しているかを確認する「バックブリーフ」なども重点とする。
今年は初めて、軍の情報機関も図上演習の編成に組み入れられた。
国防部(国防省)のシンクタンク、国防安全研究院の蘇紫雲(そしうん)国防戦略・資源研究所長は中央社の取材に対し、従来は情報機関が敵の後方での工作活動、部隊の情報官が戦場での情報分析を行うという役割分担だったと説明。今回は米国防情報局(DIA)の手法を参考に、情報要員を各級の指揮所に編入して戦場での情報収集に当たらせるとともに、指揮所に直属する形で野戦部隊に派遣することで、身分の秘匿を確保し、情報連携を強化すると話した。
その上で、台湾にとって情報機関が演習に参加することは、戦場の透明化を進め、レーダーや偵察機といった技術的手段による情報収集の不足を補えると指摘。実際に部隊に派遣することを通じて末端での情報ニーズを正確に把握し、日常の情報分析業務の最適化にもつながると述べた。