(台北中央社)古屋圭司衆院議員(自民党)が国際フォーラムで提案した、自衛隊の音楽隊と台米の軍楽隊の3者によるジョイント音楽会の開催について、台湾では複数メディアが取り上げるなど期待を集めている。軍事関係の専門家は、交流を通じ、台湾が外交関係を持たない他国との間に信頼できるパイプを築けるとの見方を示した。
超党派議員連盟、日華議員懇談会(日華懇)会長の古屋氏は16日、台北市内で行われた「玉山論壇」で基調講演を行い、音楽交流について提案した。その後の記者会見で、頼清徳(らいせいとく)総統や米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のレイモンド・グリーン台北事務所所長(大使に相当)からも前向きな反応が得られており、3者の担当がすでに決まっていると明かした。文化交流であるため、中国が妨げられるものではないとの狙いも示した。
国防部(国防省)のシンクタンク、国防安全研究院の蘇紫雲(そしうん)国防戦略・資源研究所長は、軍楽隊の目的は軍隊のメンタル強化や士気向上だとし、古屋氏の提案内容は優れた手段だと述べた。
また、他国と相互信頼のパイプを築けるとした上で、ソフト面での交流はさまざまな軍事文化への理解促進にもつながると説明。他国でも野戦食や炊事技術の競い合い、スポーツの大会などが行われていると紹介した。
国軍の音楽隊で隊長を務めた経験を持ち、台湾の軍楽史に詳しい周世文さんは中央社の取材に対し、軍楽隊は軍の対外交流の窓口であるが、台湾は国情上の理由で海外で他国と交流できる機会が極めて少ないと言及。台日米3国での交流の機会が築けるのであれば、個人的には大いに歓迎するとの考えを示した。
さらに、国防部示範楽隊と陸海空3軍の音楽隊は、いずれも演奏の水準は他国に引けを取らないものの、国際交流の機会が増えれば自己研さんのチャンスになるだろうと話した。