(ニューヨーク中央社)台湾の複数の民間団体は12日、米ニューヨークの国連本部前で記者会見を開き、世界各国に対し、台湾の国連参加への支持を呼びかけた。
国連本部では9日から第80回総会が開かれており、23日から29日には各国首脳らによる一般討論演説が行われる。台湾の国連参加への支持を呼びかけたのは、台湾連合国協進会(台湾国連協進会)、守護台湾自由(キープ台湾フリー)、アジア太平洋自由婦女協会のメンバーら。
2019年から関連の活動に参加している台湾連合国協進会の董乃昀国際行動代表は、学生時代に台湾が国際機関から除外されていることに憤りを覚え、台湾は必ず国際機関に参加すべきだと思ったと語る。簡単ではないが、さまざまな手段や媒体を通じて働きかければ、最後には目的を達成できるだろうと話した。
また今年の総会のテーマである「共にあることで、より良くなれる」に呼応し、台湾を軽んじる国々と諦めない台湾を表現した創作ダンスを披露した。
インターネットで活動を知り、初めて参加したという同協進会の龔靖青年代表は、中国のSNS「小紅書」などの影響力が徐々に強まっていると指摘。台湾のディスコースパワー(言論力)を高めるためにはインスタグラムやフェイスブックでの露出をより増やす必要があると語った。
米国では北米を中心とする台湾系商業団体なども9日からタイムズスクエアやタクシー車内などに広告を出している他、華僑や留学生らもパレードを開催して台湾の国際社会への参加支持を呼びかける方針。