(苗栗中央社)中部・苗栗県の廟(びょう)「白沙屯拱天宮」で祭られている航海の女神「媽祖」が中部・雲林県の北港朝天宮に向けて巡行する年に一度の宗教行事「進香」が12日深夜、始まった。今年は過去最多となる46万人以上が参加を申し込み、8日間にわたって媽祖に付き従う。
進香は、媽祖の像を乗せたみこしと大量の信徒が直線距離で100キロ以上離れた北港朝天宮との間を徒歩で往復する。決まったルートやスケジュールはなく、全て神意によって進行する点が最大の特徴。2008年に苗栗県政府の無形文化資産に、10年には文化部(文化省)により国家重要民俗に指定され、台湾を代表する宗教行事の一つとなっている。
白沙屯媽祖のみこしはピンクの布に覆われ、猛スピードで突き進むため、「ピンクのスポーツカー」(粉紅超跑)の愛称で親しまれている。今年は本殿の媽祖に加え、同じ廟に祭られている炉主媽祖や近隣の廟に祭られる山辺媽祖の計3体がみこしに乗り込んだ。
拱天宮周辺は12日、台湾各地から集まった多くの参加者で早朝からにぎわった。媽祖の像を乗せたみこしは13日未明に出発。沿道では多くの民家や企業、団体などが供え物を用意し、爆竹を鳴らすなどして一行を歓迎した。
出発に先立ち、頼清徳(らいせいとく)総統をはじめ、与野党の議員や他自治体の首長らが参拝に訪れた。