(台北中央社)軍の機密情報を中国に提供し、定期的に金銭を受け取っていたとして、台湾高等検察署(高検)高雄分署は25日までに、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)艦隊分署南部地区機動海巡隊に所属していた男を国家安全法違反や外患罪などで起訴した。高雄分署が25日、明らかにした。
高雄分署によれば、男は2022年9月から、3カ月ごとに6万台湾元(約30万円)の給与と高額な年末ボーナスを提供すると中国側の人物から持ちかけられ、報酬と引き換えに、台湾とフィリピンの間の海域で任務を行う艦船やミサイル射撃警戒区域の概念図など軍の機密情報を探り、中国側の人物に渡していたという。台湾高雄地方検察署(地検)や高検高雄分署は憲兵部門から情報提供を受けて捜査を開始し、昨年9月に関係先を家宅捜索した。消息筋によれば、隊員の男はすでに自主退職したという。