(台北中央社)交通部観光署(観光庁)署長の引き継ぎ式が27日行われ、周永暉(しゅうえいき)前署長が退任して新たに陳玉秀(ちんぎょくしゅう)前松山文創園区ディレクターが署長に就任した。陳氏は、今年の訪台外国人旅行者は昨年より大幅に増加するだろうとの見通しを明らかにした上で、量を単一の評価指標とするかについては見直す必要があるとの考えを示した。
台湾は昨年、訪台客の年間目標を1000万人に設定していたが、約786万人にとどまった。今年も1000万人を目標に掲げている。陳氏は訪台客の誘致に関し、多くの観光客が訪れる京都やスペイン・バルセロナで地域住民から観光公害に抗議する声が上がっていることに触れ、仮に外国人観光客の訪台が市民に影響するならば、ある程度の取捨選択が必要になる可能性があると指摘。そのため、より適切な評価指標の設定を考えているとし、現時点では新たな目標値として宿泊日数の増加などを検討していると説明した。
また、複数の公共交通機関の乗車券をセットにした周遊パス「Taiwan PASS」について、さらなる進化に意欲を示した。Taiwan PASSのラインアップをさらに多様化させられれば、外国人旅行者の利便性はより一層向上するとし、外国人旅行者がよく利用するコンビニチェーンと協力の可能性について協議する方針を示した。