(台北中央社)第2次世界大戦でドイツが連合国に降伏してから80年を迎えた8日、台北市内で記念茶会が開かれた。外交部(外務省)が主催した。出席した頼清徳(らいせいとく)総統はあいさつで「歴史の教訓を決して忘れてはならない」と述べ、自由を愛する国々が団結する重要性を訴えた。
台湾が5月8日のヨーロッパ戦勝記念日を記念した催しを開催するのは初めて。茶会には17カ国と欧州連合(EU)の代表が出席した。
頼総統は、当時の枢軸国は皆、今では完全な民主主義国家になっているとし、自由と民主主義こそが真に国家の発展をもたらせると証明したと言及。欧州における戦争の全面的な勃発は、拡張の野心を持つ権威主義政権の侵略行為に油断をしたことに原因があるとし、寛容になることは侵略者に味を占めさせ、その野心と自己満足の牙を膨張させるだけだと述べた。
その上で、台湾と欧州はともに新権威主義集団の脅威に直面しており、情報・インターネットの安全や選挙などで妨害や干渉を受けていると指摘。「力を合わせさえすれば、きっと実力によって、恒久的で確かな平和をもたらせると信じている」と強調した。