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台湾、防空と災害救助の演習を統合へ 防衛・防災強靭性強化の必要性強調

2024/12/27 14:22
「全社会防衛強靱性委員会」の第2回会合に出席した頼清徳総統(左から3人目)=総統府提供
「全社会防衛強靱性委員会」の第2回会合に出席した頼清徳総統(左から3人目)=総統府提供

(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は26日午後、台湾社会全体の強靭(きょうじん)性強化を目的に立ち上げた「全社会防衛強靱性委員会」の第2回会合に出席し、来年から防空演習「万安演習」と災害救助演習「民安演習」を「都市(城鎮)強靱性演習」に統合して実施すると発表した。国際社会に対して台湾の取り組みを理解してもらうとしている。

頼総統は、世界の権威主義国家が一体となり、ルールに基づく国際秩序を脅かし続ける中、中国が定める九州沖から沖縄、台湾、フィリピンまでを結ぶ「第1列島線」の平和と安定が権威主義国家全体からの挑戦を受けていると指摘。政府と社会全体が準備を整え、自然災害や権威主義拡張に対処できるようにすることが強靭性強化の目標だと語った。

新たな演習では国軍の支援に頼らず、世界の経験を参考に実施するとし、非軍事組織の防衛メカニズムを強化する方針を示した。また民間防衛や防災システムの国民を守る能力を検証するとした。

総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は会合後の記者会見で、「政府機能の維持」「社会が必要とする機能の維持」「必要に応じた軍事行動支援」の達成が強靭性強化の三大目標だとする頼総統の言葉を伝えた。

また会合では、より積極的に強靭性強化に取り組むこと▽強靱性強化は台湾人を団結させ、さまざまな挑戦に対処するためであること▽緊密な話し合いと検証で、さらに強い決意と自信を固めること▽官民連携をより着実に行うこと―などでまとまったとした。

さらに、頼総統は標準作業手順の策定、情報戦や認知戦に対処する一層多元的なパイプによる社会との意思疎通、政府全体の強靱性構築、中央部会(省庁)や地方各局レベルの緊急時の対応検討、バックアップ体制の見直し、中央や地方による単独演習の実施などを指示したと明らかにした。

(温貴香、楊尭茹/編集:齊藤啓介)

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