(グアム中央社)外遊中の頼清徳(らいせいとく)総統は、経由地の米領グアム滞在中に米共和党のマイク・ジョンソン下院議長らと電話会談した。総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官が5日、明らかにした。郭氏によれば、ジョンソン氏は中国の挑戦や脅威への米国の対応には党派を超えた強い共通認識があると述べ、台湾の安全保障は米国のインド太平洋戦略において必要不可欠だと強調したという。
郭氏によると、頼総統はジョンソン氏の他、米下院民主党トップのハキーム・ジェフリーズ院内総務、米上院軍事委員会のロジャー・ウィッカー上院議員(共和党)とリモート会談した。
郭氏は、3氏は共に、台湾が民主主義や自由を守ることに対する超党派の協力と固い支持に言及し、米台関係を共に深化させ、インド太平洋地域の平和や安定、繁栄を促進することへの期待を示したと説明。また、ジョンソン氏とジェフリーズ氏は米議会で今年4月、インド太平洋の安全保障を強化する法案が可決されたことを挙げ、同法案は台湾やインド太平洋の同盟国が地域の平和と安定を守ることを支援する上で極めて重要だと述べたという。
郭氏は、ジョンソン氏とジェフリーズ氏は、議会で米台のパートナー関係に関連する議案を推進し続けていくことを頼氏に約束したと伝えた。
頼総統は先月30日、外交関係を有する太平洋島しょ国3カ国歴訪に出発した。ハワイを経由してマーシャル諸島、ツバルを訪問し、グアムへの立ち寄りを経て5日にパラオを訪れる。6日に台湾に戻る。