(台北中央社)欧州連合(EU)欧州議会が24日、中国を批判し台湾を支持する決議を圧倒的な賛成多数で採択したことを受け、頼清徳(らいせいとく)総統は25日、自身のX(旧ツイッター)に投稿し、「深く感謝する」と述べた。同時に「われわれが共有する価値観と平和への取り組みが、われわれを結び付け、民主主義の保護の傘をより強固なものにする」と強調した。
欧州議会はフランス東部ストラスブールで開かれた本会議で、中国が今月14日、台湾を取り囲む形で軍事演習を実施したことなどを含む継続的な軍事挑発を非難する決議を賛成432票、反対60票、棄権71票の圧倒的な賛成多数で可決した。
決議では、1971年の国連総会で採択された国連における中国の代表権を定める「アルバニア決議」が台湾に関して特定の立場を取らないとして、歴史と国際ルールを歪曲しようとする中国のたくらみに強く反対する姿勢などが示されている。
外交部(外務省)によれば、各国やEUの立法機関として台湾支持の決議を採択したのは欧州議会が三つ目。今年8月にはオーストラリア上院が、同9月にはオランダ下院が台湾を支持する動議をそれぞれ可決した。